災害時、いざという時、頼りになるのは何でしょう?
今回は、地元自治体の取り組みのご紹介にあわせて、
万が一の際のことを、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
東日本大震災の際に、首都圏では多くの帰宅難民者を出しました。
交通網がストップし、公共交通機関での移動が、大きく制限された結果、
通常とはまったく違う方法で帰路につく人、
あるいは、帰宅を見合わせて宿をとる人など、少なからず混乱を生じたと聞いています。
そこで活躍したのが、ソーシャルネットワークサービス(SNS)と呼ばれるもの。
ツイッタ―やフェイスブックが、まさにそれ。
携帯電話が使用不可能になる中、これらSNSが、
安否確認や連絡を取り合う手段として有効に機能したというのです。
しかし、被災地での声は、もっと身近で、在り来たりのものの意義を指摘しています。
『地域のつながり』 です。
話題が少し逸れますが、私たちの地元、山田学区では、
毎年、この時期に全町内会によって行われる、自主防災訓練というものがあります。
災害時(主に震災時)を想定して、文字どおり、行政に依存しないところで、
自主的、自発的に防災を試みるためのものです。
今年も、本日、山田小学校にて、100数十名の参加を得て執り行いました。
火災時の初期消火活動(消火器の扱い方、バケツ消火)、
心肺蘇生法(人工呼吸、胸筋圧迫、AED)、
発電機を動力にした放水訓練、
防災無線の使い方など。
こうしたことを、一人でも多くに住民に理解しておいてもらおうという主旨で行っています。
また参加することで、「まだ準備として不足していることが何か?」ということも、
発見できたりする、貴重な機会になっています。
そして何よりも、近所に暮らす者同士が、互いの顔を確認し合い、
親交を深めるきっかけ作りにも、一役買っているのです。
自治体によって、その活動の内容は様々でしょうが、
私たちの町、山田学区では、真剣にこうした万が一に備えた対策を、
住民レベルで考えています。
いざという時、本当に助け合うべきは、そのとき目の前にいるもの同志です。
SNS等、有効な通信・連絡手段も大切ですが、
同じ町に暮らすもの同士、絆を深めることに勝る防災対策はありません。
皆さまのご家庭でも、ぜひ防災について、
話し合われる機会を持ってみてはいかがでしょうか。
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